ブラック・スワン 上巻

『ブラック・スワン』は日本語に訳せば黒い白鳥となって矛盾律を超越したようなフレーズができてしまう。 つまり、黒い白鳥は長い間存在しないものを例える象徴だった。しかし、オーストラリアで黒い白鳥が発見されて以来、それは鳥類分布の中に確かに位置づけられる実在の鳥として扱われるようになる。 こうして存在しないはずのものが発見されたという当時…
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J・ファウルズ『収集狂(コレクター)』小笠原豊樹 白水社

 三部構成の小説。舞台は現代のイギリス。第一部の主人公フレデリックは役所勤めで、仕事態度は至って真面目。両親は早逝し、叔母の一家と共に暮らしている。趣味は競馬、そして蝶の標本の作製。  競馬で大穴を当てたフレデリックは労せずして大金を得る。そして近所の喫茶店で見かけた女子学生と二人きりで過ごす静かで幸せな生活を夢想するようになる。…
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大崎善生『将棋の子』

ノンフィクションの面白さは流された血の量に比例すると言われることがある。、取材対象の内面に暴力的に踏み込んでこそ、いいノンフィクションが出来上がるという考え方だ。  プロ棋士の養成機関である奨励会をテーマにした大崎善生『将棋の子』では多くの血が流される。それはもちろん、フィジカルな意味で血が流されるということではない。  子供の…
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はじめまして

こんにちは。 地銀連銀のupsidedown と申します。 読んだ本の書評、感想、感じたことなんかを、紹介したいと思っています。 興味を持っていただける方と、コミュニケーションをとれればと考えています。 よろしくお願いします。
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ゆきゆきて神軍

行行て神軍製作ノートとは映画ドキュメンタリー映画「ゆきゆきて神軍」の監督原一男が「神軍平等兵」奥崎謙三の姿を追ったドキュメンタリー映画である。今村昌平企画、原一男監督。 「知らぬ存ぜぬは許しません」という火薬庫のような気持ちを持った奥崎と密着しつつ、どこか一線を引いた撮影生活を営む中で、奥崎に与えられた苦労、や屈辱、それに伴う不…
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着ること/脱ぐこと

日本記号学会編『叢書セミオトポス9 着ること/脱ぐことの記号論』   我々は日常的に衣服を身にまとい生活をしている。それは普段は意識の俎上にすらのぼらない程度に当然の習慣としてほとんど大部分の人に受け入れられている。 ・・・ とはいえ、我々が意識するしないにかかわらず、我々は服を「着る」ことでひとつの属性に還元されることにな…
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